ポロ R-Lineが驚きの1.5リットルTSIエンジンで登場し、選択肢が広がったのは良いけれど、どのグレードを選択しようか迷っている方も多いはずです。
6RポロブルーGTの位置にあるのがポロR-Lineと思われるので、6RポロブルーGTと比較してみましょう。
エンジン
ブルーGT 1.4リットルTSI 150PS
トルク25.5kgfm(1,500prm~3,500rpm)
7速DSG
R-Line 1.5リットルTSI 150PS
トルク25.5kgfm(1,500rpm~3,500rpm)
7速DSG
大きさ
ブルーGT 全長3,995mm
全幅1,685mm 全高1,445mm
重量1,200kg
R-Line 全長4,078mm
全幅1,750mm 全高1,450mm
重量1,210kg
大きさを別にすれば、そっくりな諸元ですね。よく車体重量が10kg差で収まったものです。
R-Lineになって装備されるものは
・ショックアブソーバーの可変機能
・電子制御式デファレンシャルロック
・エアロパーツ
・17インチアルミホイールなど
これに加えて1.5リットル150PSエンジンです。
ハイラインとの価格差は約30万円。
エンジンだけでも30万円の価値はあると思います。
内容から見てお買い得かと聞かれれば、お買い得ですとなります。
走行フィールについて
今までゴルフやポロに乗っていた方が、150PSのエンジンに期待してポロR-Lineに乗ると、その期待は裏切られるかもしれません。
ネットやYoutubeには、R-Lineを絶賛するヨイショ記事がたくさんありますが、実際はちょっと違います。
ポロブルーGT、ゴルフハイライン(出力140ps)、そして最強のゴルフR(出力280ps)にも乗ったことがありますが、出足はスムーズに、ゆっくり気味にスタートし、加速は2速の後半からというのが共通したフィーリングです。
走り出してすぐに分かるような特性ではないんですね。それは1速のギヤ比が特に低く設定されているため、飛び出すようなスタートは最初から設計されていないこととも関係します。
私見ですが、それは多段クラッチの保護のためと思われます。ゆっくりとスタートしてすぐに2速にシフトアップすることで、クラッチの負担を少なくしていると考えます。
普段乗っているゴルフやポロとの違いは、R-Lineを乗り終えて、普段のゴルフやポロに戻ったときに分かります。「えっ。ゴルフやポロがこんなにおとなしかったっけ」と感じます。
R-LineやゴルフRなどは、たしかに速いしトルクフルなのですが、乗ってすぐに「すげー」という感じではなく、比べてみて初めて分かるジェントルな、厚みが増したというフィーリングなのです。
この点を考慮しないと、R-Lineは非力だという誤った感想を抱くかもしれません。R-Lineほどのパワーがあれば、どんな登坂路でも速く走ることができますし、減速後の再加速もとてもスムーズです。
乗り心地は硬めですから、ソフトな乗り心地を望む方は別の選択肢がいいと思います。上質な硬さなので、試乗は必ず行って確かめましょう。
魅力的なポロR-Lineです。
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